会長挨拶

国臨協九州支部会会長 丸山晃二

 新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます.国臨恊九州支部会員の皆様におかれましては健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は当会の事業活動に対し多大なる温かいご支援とご協力を賜り心より感謝申し上げます.
 2020年1月 日本で初めて新型コロナウイルス感染症患者が確認されてから早4年となりました.昨年5月8日からは感染症法上の5類に分類され現在に至りますが,危惧されていたインフルエンザとの同時流行が現実的なものとなってきており,今後も引き続き人員不足に備えた検査室の対応が求められることと思います.
 さて,昨年の九州支部活動としましては,1月に新春学術講演会をWEB開催し,厚生労働省医政局室長補佐の畠伸策氏による「厚生労働省医政局での活動,経験について」,鹿児島医療センターの梅橋功征副技師長による「国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)での活動経験について」,九州がんセンター山本将義主任による「論文の書き方~書き始めから掲載まで~」を287名の会員が視聴され盛会のうちに終了いたしました.各研究班活動においてはWEBを活用して多くの研修会を開催し2022年7月~2023年6月では846名の参加(理事会報告資料より)があり,また最も多い研修会参加人数は77名でした.今後も引き続きWEBを活用した研修会を企画いたしますので,学術研鑽の場としてご活用いただければ幸いです.9月には『明日のために必要な各部門技術と品質マンジメント』 〜ルーチンから管理業務まで〜 をテーマとして卒後教育セミナーを開催しました.4年ぶりの集合開催に会員が集まってくれるか不安ではありましたが,212名と多くの参加をいただきました.第一部では事前に問題を配信しての解説,第二部ではISO取得3施設の副技師長による講演をいただき,若い技師から中堅技師そして技師長・副技師長までとても勉強になる充実した内容であったと思います.多忙にも関わらず企画いただきました学術理事はじめ研究班長・副班長の皆様,ならびに3名の副技師長の方々に心より感謝申し上げます.終了後の意見交換会にも187名の参加をいただき,九州支部の団結力(仲間意識)を再認識いたしました. 後日のアンケート調査では肯定的な意見が多かったですが,参加できなかった当番者や子育て世代の会員への対応が今後の課題と考えます.10月以降は各県研修会を4年ぶりに開催し多くの会員と交流をもつことができました.各県理事のご協力に感謝いたします.広報活動としては,年3回の会報誌「国臨協九州」を発刊し,学術論文,新人紹介,研修会報告,随筆文,紀行文,雑感文などを掲載しました.本誌は国際コードISSNに登録され国立国会図書館に保管されており,文献データベース「医中誌」,「J-GLOBAL」にも収載されています.今後も質の高い広報誌発刊に務めてまいりますので論文,随筆等の積極的な投稿をお願いいたします.また5月より九州支部ホームページをリニューアルいたしました.研修会情報など掲載しておりますので多くの会員に利活用していただければ幸いです.今後もより使いやすいサイトを目指しますので,忌憚のないご意見をいただきたくご協力のほどよろしくお願いいたします.
 2023年10月20日(金)~21日(土)に「第77回国立病院総合医学会」が広島市で開催され,全国そして九州支部からも多くの会員が参加し大盛会でした.一般演題は素晴らしい発表ばかりで,熊本医療センター 橋本規雅技師が発表された「全国のNHO施設を対象とした肝炎対策推進に関するアンケート調査」には国臨恊本部会長ほか役員の方々も聴講に来られました.臨床検査部門シンポジムでは「変わりゆくライフスタイルに合わせて活躍する臨床検査技師」をテーマに大牟田病院(国臨議長会九州支部会理事)の前田美保子副技師長が発表され,非常に活発な討論が展開されました.学会前日には第52回国臨恊定期総会が開催され,表彰式において九州医療センター松下義照技師長ならびに九州がんセンター牟田正一技師長が本部表彰を受賞されました.偉大な先輩方の功績が全国に認められた瞬間でした.非常に名誉なことであり後に続く人達の励みになったことと思います.松下技師長,牟田技師長にこの場をお借りして心よりお祝い申し上げます.
 本年1月6日(土)には新春学術講演会を開催いたします.講師の山田国臨恊本部会長には「令和5年度国臨恊事業方針と今後の方向性」を,益田国臨恊本部臨床検査専門職には「近未来に求められる臨床検査技師と検査室の在り方」をテーマにご講演いただきます.また指宿医療センター迫田真明主任に「ウイルス性肝炎撲滅2030へ向けて」~ウイルス陽性者拾い上げの状況~ をテーマにご講演いただく予定としております.新年早々ではございますが多くの会員の参加をお待ちしております.7月には第29回国臨恊九州学会を宮崎県にて開催いたします.特に若い方々には学会発表の練習の場だと思い,多数の一般演題申し込みをお願いいたします.
 終わりに当たり,当会は昨年に引き続き技師長協議会ならびに臨床検査専門職と連携して多くの事業を展開してまいります.ご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます.本年が会員の皆様にとって明るく有意義な年になりますことを祈念いたしまして,新年の挨拶とさせていただきます.

就任ご挨拶

 平素より, 国立病院臨床検査技師協会九州支部会の活動に対しまして, ご理解とご協力を賜り心より感謝申し上げます.
 さて, 7月15日に開催された令和5年度理事会においてご承認いただき支部長を拝命いたしました別府医療センターの丸山晃二と申します. 支部長という大役に改めて私に課せられた使命と責任の重大さを痛感し身の引き締まる思いでございます.
 新形コロナに翻弄されたこの3年間, 多くの研修会や学会はZoomやTeamsを活用したWeb開催となりました. コロナ禍がもたらした良い意味での社会変化は国臨恊だけでなく各県技師会や日臨技の活動にも大きく影響したことと思います. 特に遠距離の会員や子育て世代の会員にとってWebやハイブリッドでの開催は, 参加しやすく便利なものであったと思います. そのような中ではございますが, 今年度の卒後教育セミナーおよび新春学術講演会, ならびに令和6年7月に開催予定としている第29回国立病院臨床検査技師協会九州学会(宮崎県担当)については, 可能な限り現地参集型で行いたいと思っています. 是非とも多くの会員に現地までお越しいただき自己研鑽の場として, そして交流の場にしていただければと思います. しかしながら新型コロナウイルス感染症が収束したわけではございませんので, 感染状況によっては運用の変更を余儀なくされる可能性もございます. ご理解のほどよろしくお願いいたします.
 国立病院九州医療技術協議会では, 第13回医療技術学会を2024年12月に開催する予定で準備を進めています. 他部門の方々との親睦を深める場として是非ご参加いただければと思います. また第14回学会では当会が副会長(意見交換会担当)になることを予めお伝えしておきます.
 日臨技の重点事業であるタスクシフト/シェア実技講習会および臨地実習指導者講習会の機構内での情報として, 令和5年5月1日時点履修者数は, タスクシフト/シェア428名(うち九州支部114名), 臨地実習の履修者在籍施設数は全国180施設中71施設とのことです. タスクシフト/シェアについては5年を目途に中央開催に集約されますので各県での履修をお急ぎください.九州支部としても活動の一環として講習会受講の啓発を行っていきたいと思います.  
 最後に, 当会の活動は令和5年度の理事会で承認いただいた事業方針に則り進めてまいります. そして牟田前支部長が支部長就任時に公言された「和気あいあいと明るく風通しの良い支部を目指す」の意思を引き継いでまいります. 会員の皆様におかれましても会員同士が仲間意識をもち引き続き支部活動に対するご支援とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます.